畑と一体となり畑に合う野菜作物・品種を一緒に見つける。福岡糸島農夫印の生産者「村上 研二」さん

糸島は二丈一貴山地区、見晴らしの良い田園風景が広がります。段々畑の中腹ほどに、農夫印:村上 研二さんの畑はあります。村上さんの畑からは田園が広がる風景が見下ろせます。この景色を見ながらの農作業は、とっても気持ち良さそうです。

村上 研二さんが農業をはじめるきっかけの一つは、テレビでパーマカルチャーについて見たことだったとか。それを機に、頭の中で考える調和の世界を具体的に現実化する方法を模索し始めたのだそうです。そして、関連項目をたどっていた時に出会ったのが、"自然農"という生き方であり、村上さんの人生を変えるものでした。

福岡糸島農夫印の生産者「村上 研二」さんの農園風景

村上さんは、優しくもはっきりとした口調でこう語ってくださいました。

「私はもともと、山登りが好きで、人の手が入っていない自然界を沢山見てきました。その自然界のように、"耕さない、肥料がいらない農法" それなのに農業が成立する。最初は驚きもありました。」

「しかし、自然農塾にて松尾靖子さんや一貴山の畑を見た時、自然界のように生き物が調和した姿に、“この世界であれば人も生きていける”と直感と共に強い確信を得たんです。」(村上 研二さん)

村上さんは、現在、自然農の畑で少しづついろんな品種のお野菜を育てているのだそうです。畑には、野菜だけでなく、野草や、虫たち。ハーブや花も育ち生き物が共生している様子を感じることが出来ます。

いつも穏やかで優しい笑顔が印象的な村上 研二さん。そんな村上さんが "畑にいて幸せを感じる時" とはどんな時か聞いてみました。

村上さんは畑を見ながら、「色んな野菜や一緒に生えている草、他の生き物との境界線がなく全ての存在と共に在る。そう感じられた時、この上ない幸せを感じます。」と穏やかに語ってくださいました。

福岡糸島農夫印の生産者「村上 研二」さんの奥様お手製のお洋服

そして、安蔵里のスタッフ同士の会話でも度々話題に出てくる、 "奥様お手製のお洋服" についてもお聞きしました。村上さんはいつもその服を着てあるんですよ♪

「良くご存じで(笑)。この洋服も作業がしやすいように、また、虫に噛まれたりしないようにと、袖の長さなど、ところどころに工夫がされているんです。家では、奥さんに洋服を作ってもらって、畑で取れた野菜を二人で食べてという生活を営んでいます。」

「自分たちで食べたり着たりする以上のものを、周りの人にも食べてもらったり、着てもらったりして助け合い、分かち合いながらの小さな暮らしを目指しているんです。」(村上 研二さん)

福岡糸島農夫印の生産者「村上 研二」さんのお野菜作りのこだわりは?? 福岡糸島農夫印の自然農無農薬ピクルス

村上さん曰く、“品種” なんだそうです。

「枠にとらわれず、古今東西の品種を一度集めて、時には交配をして、多くのものから、畑に適したものを畑自身に選んでもらう。」

「人の価値観だけでなく、畑と一体となり、畑に合う作物・品種を一緒に見つけようとしています。それが、私の野菜作りの一つのこだわりです。」(村上 研二さん)

自然との共存の接点となる畑は、村上さんが感じてらっしゃるように大切な相棒のようなもの。その相棒との対話が農ということのように思え、その考え方というか捉え方には感銘すら覚えました。

現在、村上研二さんは、安蔵里にお野菜やピクルスをおさめていただいています。そして、お野菜や加工品にとどまらず、福岡市内のレストランなどの野菜の会や自然農野菜の品種研究会などでも活躍されています。

村上 研二さんが主催されてある自然農野菜による品種研究会は、毎月、天神と糸島で開催されています。農家と食べ手を結ぶ沢山の出逢いと、新しいお野菜たちの発見の場ともなっているようです。私も参加しましたが、大変おいしく面白いイベントでした。

福岡糸島農夫印の生産者「村上 研二」さんの野菜への想い

暮らし方や、野菜作りも "持続可能な在り方" で。村上研二さんにとってお野菜は、家族のような、無くてはならない存在とまで言い切れるものだそうです。

畑を見つめる村上さんからは本当にいきとし、生けるものへの愛情を感じました。是非みなさんもご賞味ください。

村上 研二さん、ありがとうございました。
(安蔵里:濱口)

名前:村上 研二(39才・糸島市在住)
主な栽培方法:自然農
就農歴:4年
産地:福岡県糸島市

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