ヒトとして地球という星にうまれた私たち。私たちも自然に生かされている1つの命なんです。松尾靖子さん

糸島市松国に広々と広がる田園風景。小さな小山の入り口を進んでいくところに松尾ほのぼの農園はあります。忙しい中、快く取材を引き受けてくれたほのぼの農園の「松尾靖子さん」は、九州で初めて自然農での野菜作りを本格的に始めた方です。

自然農とは、虫や野草を敵とせず、野菜と自然を共生させる農法です。虫も、鳥も、野草も大切な自然の一部。生き物が調和した平和な畑が松尾靖子さんの畑の特徴です。畑には、虫や、鳥達の鳴き声が響き渡り、沢山の生き物が共生していることが分かります。

作業風景

そんな畑で育ったお野菜たち。

「どうぞ、食べてみてください♪」と松尾靖子さんが、すぐそばにいたキュウリをちぎってくれました。「ポリンッ!」と歯ごたえの良いキュウリ。

ムシャムシャ。自然農のキュウリは、イガイガした舌触りがなく。後味がスーッと水を飲んだかのように爽やかです。

キュウリがこんなにも爽やかなものだとは驚きです。ちょっと、オーバーですが、今まで食べてきたキュウリは何だったの??と思ったくらいです。

とにかく、松尾農園のお野菜たちは、洗わなくても、そのままパクリと口に入れて安心なお野菜たちばかり…。

そんな素敵な農園を運営されてある松尾靖子さんが、自然農をはじめたのは約20年前。当初は九州で自然農をしている人はだれ一人いませんでした。

農地を自然農に理想な土壌とするまでは、とてもとてもご苦労が耐えなかったとお聞きしていましたが、「大変な苦労があったりしても、決してやめる気なんてなかったですよ〜。」と笑顔で明るく振り返っていらっしゃいました。

作業風景

さらに、松尾さんは嬉しそうに、

「私は、農業を本当に楽しんでやっているんですよ。苗を植える時も、仲間に入れてねという思いで植えています。」

「そして、畑の配色も考えて、彩り豊かな畑になるように…。私にとって畑は、キャンパスなんです。」

「畑は、季節ごとに姿、色を変え、私や、この畑にやってきてくれた皆さんまでも楽しませてくれます。」

畑にたたずみ、愛情を注いでいる畑について語る松尾さんは、本当にキラキラと輝いて見えました。畑もなんだか、松尾さんの子供のように見えたり。

作業風景

福岡自然農の第一人者である松尾さんのもとには、その農法を学ぼうと、研修生や見学に来られる方々が絶えません。

ちなみに、取材でお邪魔したときに一緒に作業をしておられた研修生のお一人は、元カメラマンさん。

しかも、3年前に、自然農の取材で訪れてたことがきっかけで自然農にお目覚めになったとか。取材時に見た「自然と共生する畑の風景」が忘れられずに、この世界に飛び込んだきちゃったそうです。

自然との共存を目指すという自然農の考え方は、単なる野菜作りの方法ではなく、時として、ヒトの在り方や生き方自体をも見つめなおさせるきっかけを投げかけているのかもしれません。

なんて、お恐れた事じゃなくても、松尾さんの朗らかで、穏やかで、ユーモアあふれるその人の中には確実に、ヒトを魅了するなにかがあふれている気がしました。

福岡糸島自然農を通じて何を伝えたいですか? 作業風景

ちょっとはにかみながら、松尾さんは、

「畑に吹く風だったり、虫達の声。自然が見せる美しい旬を、存分に感じていただきたいです。」

「そして、ヒトとして地球という星にうまれた私たち。私たちも自然に生かされている1つの命なんだということを、この野菜達を手に取ったとき、感じていただけたらと思います。」

と終止笑顔で、語ってくださいました。

松尾靖子さん、研修生のみなさま、どうもありがとうございました。(安蔵里:濱口)

名前:松尾 靖子(59才・糸島市在住)
主な栽培方法:自然農
就農歴:20年
産地:福岡市西区・糸島市

このページの先頭へ